不妊治療の遍歴

不妊治療

このブログでは体外受精にステップアップしたところからしか書いていなかったので、今回は「体外受精前のお話」を書いてみようと思います。

同棲期間中(通院なし・避妊なしの行為のみ)

私の職と体調が安定していない&経済観念がひどかったので、籍は入れずに「婚約者と同棲中」の形を取って暮らしていました。

ただ、結婚することと子供が欲しいことは双方の間で確定していたので、私の年齢のこともあり避妊なしで行為をしていました。

排卵日はアプリ「ルナルナ」で管理してタイミングを取っていましたが、一向に妊娠する気配はありませんでした。

1年が経とうという段階で改めて夫と話し合い、病院での治療を受けることに。

通常の産婦人科(開業医)・総合病院の産婦人科・大学病院の産婦人科/不妊外来・不妊治療専門クリニックと選択肢がありましたが、私が選んだのは『不妊治療専門クリニック』でした。

理由としては

  • なるべく早く確実に結果が欲しい(100%確実は無理ですが)
  • 通常の産婦人科は気を遣いそう&混雑がひどそう(幅広い患者さんが対象だから)
  • 総合病院・大学病院は初診で紹介状がないと費用がかさむ

この3つが主なところで、これによって通常の産婦人科(開業医)と総合病院・大学病院は候補から外れました。

次は具体的なクリニックの選定。出来れば自宅から職場までの動線上にあって定期が使える(=交通費がかからない)場所にあって、評判がよさそうなところを考えていました。

4ヶ所程度の候補の中で、私が選んだのは上野にある不妊治療専門クリニックでした。

当時はGooglemapのクチコミが少なく判断に迷いましたが、自宅から比較的近く一定の実績を出されており、何より院長先生の挨拶の文章を読んで信頼出来そうだと思ったから決めました。

ただ、治療にあたり「法的な婚姻関係にある夫婦が対象」とのことだったので、不妊治療開始にあわせて籍を入れることにしました。

不妊治療開始(タイミング法)

初診時には入籍していましたが保険証の変更が間に合わず、まずはタイミング法でスタート。

卵子の育ちが通常よりも遅めのようで、最初のうちはこまめに通院していました。

排卵誘発剤のクロミッドも1回1錠では効きがイマイチのようで、1回2錠の指示で服用していました。

身体が慣れない間は頻繁ではないですが突発的に強烈な吐き気に襲われて、嘔吐恐怖症気味な私はトイレで青くなって震えていたこともありました(2ヶ月程度で慣れて症状は落ち着きました)

が、皆さんご存じのコロナウイルスの流行により2020年4月に1回目の緊急事態宣言が発令され、未知の感染症の流行であることや私自身が免疫があまり強くなくて流行り病をすぐもらってしまう性質ということもあって、一旦不妊治療を休止することになりました。

人工授精開始

緊急事態宣言が解除され、不妊治療を再開しました。

1度だけタイミング法でトライしましたが、やはり芳しい結果は得られなかったので再び夫婦で話し合い人工授精(AIH)へのステップアップを決定。

コロナの影響で夫の同伴受診は出来なくなっていたので、自宅で採精して病院へ持参していました。

(ケースと、ケースを入れて持ち運ぶ為の透けない色の濃い袋を渡されます)

それぞれのご夫婦で色々違うと思いますが、我が家の場合は私も採精を手伝っていました。特に抵抗はないですし、何より、私が妊娠出来る身体ならこんな苦労はさせないで済んだので……手伝えることは何でもしたいと思っていましたし、今も思っています。

人工授精も5回くらいトライしましたが結果は空振り続き。

元々、子供を強く望んでいたのは夫の方だったので「今回もダメだった」と毎回伝えるのは心苦しかったです。

(夫は楽天的な性格なのでさほども気にしておらず、飄々としていてそれは救いでもありました)

そうして昨年の12月。

通院のスケジュールと仕事の都合が上手く合わず、「今月だけタイミング法にして、もし残念な結果なら年明けから体外受精を検討しましょうか」という話になり、夫も賛同してくれたのでタイミングだけ取って様子を見ることになりました。

初めての妊娠

年明けになり、そろそろ指示された受診日の予約を取らないといけない時期に。

ただ、受診予定日は夫と映画を見に行く約束をしていました。

映画が大好きな夫。コロナの影響で長らく映画館で見れなくて、やっと再開したから見に行くことにした映画。

そんな状況だったので出来れば映画の前後もゆっくりして、楽しみも余韻もしっかり味わえるようにしたいなあと思っていました。

極端な話、病院受診前に妊娠していないことが確定していれば指示された日にちより前後してもいいのでは?「必ずこの日に来てください」という指示でもないし……。

そう思った私はこっそり市販の妊娠検査薬を購入して使ってみました。

すると、今まで1度も見たことがなかった判定ラインがくっきりと窓に見えていました。

パッケージの説明に載っているのは見たことあるけど、本当にこんなにくっきり線が出るんだ……なんてぼんやりと考えていました。

すぐに夫に知らせなければ!と思いましたが「文字より声で伝えたい」と思い知らせるのは一旦やめて、日課になっている帰宅時の通話で伝えました。

本当に、すごくすごく喜んでくれたのをよく覚えています。仕事でいいことがあったらしいのに妊娠を伝えた途端ぶっ飛んだらしいので、何があったのかは未だにわからず(笑)

冷やさないように温めて、食べ物に気を付けて。職場は少人数のシフトだからきっと通院やつわりで迷惑をかけるだろうし、上司にだけは伝えておこう。色々考えて心の準備をしていました。

病院は結局、映画を見に行った日に行きました。

ただ、病院でのエコーや検査では「妊娠ホルモンの量が少ないようなのでしばらく経過を見たい」とのことで、月末にまた受診することになりました。

激痛・出血・化学流産

6日後。

日中に少し出血があり、様子を見ていましたがだんだん出血量が多くなってきたように思えてちょっと不安でした。

この時は出血以外に気になる症状はありませんでした。

けれど……晩ご飯を配膳している時点から下腹部に何となくあった違和感がご飯を口にした途端明確な痛みに変わり、何とか完食したものの我慢が出来ずトイレに駆け込むことに。

そこからはものすごいスピードで痛みが強くなっていき、下痢と冷や汗・吐き気に襲われていました。

何度かトイレから出たものの、5分も持たずにトイレに逆戻り。

とにかく吐きたくなくて必死でした。嘔吐を我慢するからか痛みが強いからか冷汗が滝のように出るし、悪寒もすごくて比喩表現ではなくガタガタ震えてました。

これまで生きてきた中で1番痛みが強くてこのまま死ぬのかと思いました。

晩ご飯を食べ終わってから2時間……3時間くらいでしょうか、もうさすがに下痢も出なくなり、夫に促されて寝室へ移動しました。

洗い物をする気力もお風呂に入る気力もないし次の日は休みなので全て翌日にして、夫にハグしてもらってようやく落ち着きを取り戻して寝ることが出来ました。

翌朝。

トイレに行くと握りこぶし大くらいの粘膜の塊が出てきて「ああ……ダメだったかな……」と思いました。

夫と相談し、病院へ電話をして指示を仰いで、予約を取って診てもらうことに。

病的なはありませんでしたが、流れてしまった可能性があるとのこと。

月末の受診予定はキャンセルも変更もしないで、今日の経過を診るという形で受診することに。

数日のうちに出血は収まり、月末の受診で化学流産したことが確定しました。

せっかく授かったのに、私のせいで……と落ち込んでいましたが、「自力で着床したということは、妊娠する力はあるってことだから希望が持てる」と仰って「そっか、それもそうか」と気持ちを切り替えて再び不妊治療の日々に戻ることにしました。

体外受精へステップアップ

化学流産後、1度だけタイミングでチャレンジしましたがそう甘くもなく、残念な結果に終わりました。

ただ、すぐに採卵→体外受精とはいかず、子宮を休めてプレマリンとノアルテンを飲むので、思っていたより間隔が空いてしまったのが誤算でした。

ここで覚悟を決めて体外受精に切り替えたいと夫に話し、賛同が得られたので先生にもお伝えしました。

ギリギリまで働いてから退職すべきだったかな……とも思いましたが、取引先との軋轢がひどく会社に迷惑をかけていたので、あのタイミングで辞めてよかったんだと思っています。

そうして、5月から排卵誘発開始→採卵です。ここからは過去の記事にある通りです。

今後もリアルタイムで更新していきますので参考になれば幸いです。

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