今回は会社設立のダイジェストを『事前準備』『定款作成~認証』『法人登記』『設立後にやること』にわけてまとめてみたいと思います。
基本は「会社のつくり方」の記事と同じですが、抜けてたり補足したかった内容も入れてみました。
今回の記事とあわせて見て頂くとわかりやすいかもしれません。
事前準備~定款作成
■自分個人の実印を持っていなかったのでAmazonにて購入
私はこちらを購入しました。
フルネームの文字数が多いので大きめサイズにしましたが、若干大きすぎたので平均的なサイズ(12mm~13mm)でもよかったと思います。ただ、憧れのラピスラズリで実印を作れたので満足です!
GW中に注文して1週間ちょっとで届き、区役所で印鑑登録&印鑑登録証明書を2枚もらいました。
■会社の印鑑を注文
個人の実印とあわせて会社の銀行印・角印・実印+ゴム印も注文しました。
私はYahoo!ショッピングに出店されている『印道館』さんにお願いしました。
■レンタルサーバー&ドメイン取得+ワードプレス開設
「ドメインは早い者勝ちだよ」と夫から聞いて、早速バリュードメインで登録。
料金を先に払って仮登録した状態にしておいて、設立後に本登録へ切り替え。
これで会社名のメールアドレスが持てます。

ついでに『ConoHa WING』でレンタルサーバーを用意してワードプレスも開設しました。

■備品類注文
夫にお任せでパソコン(周辺機器含む)・デスクを購入。置き場所確保の為に夫4畳半の部屋を大掃除しました。
契約書・取扱説明書を入れるボックスは無印で購入。
「ポリプロピレンファイルボックススタンダードタイプ ワイドA4用ホワイトグレー」と「発砲ポリプロピレン個別フォルダ A4用4枚組ホワイトグレー」を購入。
会社規模が小さいので取り敢えずこれで間に合うかな、と。
■バーチャルオフィス契約
私は定款作成後に自宅が法人登記不可物件だと判明したので公証役場に行く直前に契約しましたが、タイムロスなしでやるなら定款作成前の段階でバーチャルオフィスを契約しておいた方がいいと思います。
私は「ワンストップビジネスセンター」で契約しました。
定款作成~認証
■「会社設立freee」でアカウントを取って必要事項の入力
まずは「会社設立freee」で新規登録。

画面に従って設立したい会社の情報を入力して[登記手続きに進む]をクリックすると
『定款の認証方法』と『定款の認証手続きをする公証役場』を決めます。私は『電子認証』を選んで、公証役場は本店所在地の最寄にしておきました。
認証方法と公証役場が決まったら定款の内容を確認を確認します。
PDFかWordでダウンロード出来るようになっているので好きな方でダウンロードして内容に相違がないか確認、または変更したい点があれば専門家へ依頼する前のこのタイミングなら変更可能なので、入力ページに戻って修正して改めて定款データをダウンロードして再確認します。
定款の内容がOKならいよいよ専門家へ依頼です。(電子署名をしてもらって公証役場へ認証の依頼までして下さいます)
私の場合は司法書士/行政書士の事務所への依頼でした。地域によってfreeeと提携している専門士業が違うかもしれません。
自動作成された定款のデータと一緒に出資者全員の「印鑑登録証明書」と「顔写真付きの本人確認書類」を写真に撮ってアップロード提出します。運転免許証の他に、マイナンバーカードやパスポート・住民基本台帳カードもOKでした。
印鑑証明・顔写真付き本人確認書類がアップロード出来たら専門家に支払う料金を選びます。
電子定款作成代行料が5,000円で、通常納期(1週間程度)で領収書不要ならほかの追加料金はなし。領収書が必要なら+1,000円。納期を急ぐならもう少しプラスで料金がかかります(記憶が曖昧で……+3,000円くらい?)
定款作成から登記までお任せしたい場合は30,000円かかりますが、クリアしないといけない条件があり地方在住の場合はハードルが高いかもしれません(渋谷にある専門家のオフィスへ行く必要あり。他は印鑑登録証明書・個人実印・法人実印を用意済と専門家のオフィスへ行く前に資本金の支払いを済ませておく等)出典:会社設立freee/ヘルプセンター
私は通常納期+領収書発行依頼をしたので6,000円を振り込みました。
依頼料金を支払うと専門家が作業を始められます。
公証役場へ行かれる前にこちらに定款内容の最終確認依頼のメールを送ってくださるので、間違いや変更したい点がないかよく確認します。
OKのメールを送ったら専門家が定款を公証役場へ持って行かれて認証の申請をして、終われば再度メールで連絡が来ます。電子署名済の定款が添付されており、これをプリントアウトして公証役場へ持って行きます。また、メールには担当の公証人の名前が明記されているので、公証役場へ予約の電話を掛ける時に忘れず伝えます。
公証役場の予約を取ったら持って行くものを準備します。
【リスト】
- 電子署名済みの定款(メールに添付されていたものをプリントアウトし、会社設立freee内の説明を見て綴じる)
- 委任状(会社設立freee内でダウンロード出来ます)
- 定款認証代金(私の場合は51,900円でした。現金のみです)
- 公証役場に行く人の本人確認書類(免許証を持って行きました)
- CD-R(定款の電子データ受け取り用。公証役場の方ではUSBでもOKとのことでした)
- 発起人全員の印鑑登録証明書
- 発起人全員の実印(当日の習性があった場合に備えて用意)
公証役場には少し早めに着いて受付で用件・会社名を伝え、定款・委任状・CD-R・印鑑登録証明書を渡しました。
請求用紙を渡されるので必要事項を記入します。法人の口座をどの金融機関で開くか未定でも、ここで一緒に「申告受理及び認証証明書」も発行依頼しておくと後々の手間が省けます。
担当の公証人と簡単に挨拶し、10分~15分待って認証済の定款とデータが入っているCD-Rを受け取りました。
法人登記
認証済みの定款が用意出来たら法務局へ行く準備をします。
まずは『資本金の入金を証明する書類』を用意します。
まず、「発起人それぞれの名義の口座から発起人の中の誰かの口座へ出資金を振り込み、振り込まれた口座の通帳のコピー(通帳の表紙・通帳の表紙裏・資本金が記載されている明細のページ)か、通帳レスの場合はネットバンキングの明細画面のスクリーンショットをプリントアウトしたものでもOKです。
……と書くとわかりにくいので私の例で言うと
- 発起人は私と夫
- 夫の口座から私の口座(A銀行)へ出資金を振り込み
- 私の口座(B銀行)から私の口座(A銀行)へ出資金を振込
- 私の口座(A銀行)のネットバンキング明細をプリントアウト←登記に必要なのはこれ
ということですね。
これが手に入ったら「会社設立freee」で登記に必要な書類をダウンロードして印刷します。
サイト内の説明に従って登記書類を綴じて指定の場所に発起人それぞれの実印や会社の実印を押印します。
※サイト内に記載の「持ち物リスト」には『認証済み定款・発起人全員の印鑑登録証明・入金を証明する通帳コピー/ネットバンキング明細の3つと登記書類はバラバラにしておく』ように見えますが、「登記書類のまとめ方」に載っている『登記書類の中に認証済み定款・発起人全員の印鑑登録証明書・入金を証明する通帳コピー/ネットバンキング明細を一緒に綴じ込む』のが正解です)
登記書類を綴じて押印が終わったらその他に持って行くものを揃えます。
【リスト】
- 登記書類一式(認証済み定款・発起人全員の印鑑登録証明書綴じ込み済)
- 登録免許税(株式会社は150,000円・合同会社は60,000円。収入印紙で納める形で事前に郵便局で購入してもいいし、当日法務局内で買ってもOKです)
- 念の為会社実印と発起人の実印も用意
法務局は書類提出のみなので電話予約は不要です。
当日はさらっと見るだけで特に注意や修正等はなく、不備があれば後日連絡をしますと伝えられただけでした。
登記完了がいつになるか等の問い合わせは不可etcの注意が書かれた紙に受理番号が書かれた紙を渡され、書類の不備がなければ1週間程度で登記完了しますと伝えられて法務局での手続きは終了しました。
会社設立後にやること
法務局から登記完了の連絡はない為、毎日のように「国税庁法人番号公表サイト」で自分の会社が出てこないか検索していました。検索して自分の会社が表示される=法人登記完了、というワケです。
登記完了、つまり会社が設立したら健康保険・厚生年金・法人税・事業税・住民税・給与支払事務所等の開設届出書等の手続きをしなければいけません。
私は自力でやるのがギブアップ&顧問税理士と契約出来たので税務署・都税事務所関係は税理士さんにお任せし、年金事務所(健康保険・厚生年金)の届け出のみ自力で行いました。
年金事務所へ持って行ったのは
- 健康保険・厚生年金保険新規適用届
- 健康保険・厚生年金保険 被保険者資格取得届
- 履歴事項全部証明書(原本)
の3つです。明記しているサイトがなかなか見つからなかったですが、代表者(社長)自身も会社の健康保険に加入するので『健康保険・厚生年金保険 被保険者資格取得届』の提出が必要です。これを出さないと保険証が手に入らないのでご注意を。
提出後、だいたい1週間くらいで保険証が会社の本店所在地に届きます。私はバーチャルオフィスの住所ですが保険証も「郵便物転送サービス」の対象なので最終的には自宅に届く予定です(この記事を書いている時点では手続きから1週間経っていないのでまだ届いていません)
最後は法人名義の金融機関口座開設ですね。
起業したてだとメガバンクはなかなか開設出来ないことも多いようなので、スムーズに開設するならネット専業銀行が良いかもしれません。
私は「住信SBIネット銀行」で口座開設申請中です(審査待ち)
審査が完了したらまた別途記事にしたいと思います。
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